#2021/11/3
昨年8月、愛用していたディスプレイにお茶をぶっかけてしまい、画面の一部がうっすらと青色で表示されるようになった事で、急遽ASUSのエントリークラスのゲーミングディスプレイ(笑)を購入しました。
このディスプレイがマジ最悪でした(-_-;)
24型で応答速度が速く、Amazonで画質が良いと評判が多かったのが決めてになりました。
ですが・・・・
反応速度が速い事は体感的に感じられましたが、発色が悪く、黒色の表現が悪い為、映画や動画を観るには不向きな製品でした。
購入直後から、新しい液晶モニターを探し始めました。この1年間、PC用ディスプレイを色々と探しました。
皆さんも新しい製品を購入する場合、色々と調べると思います。ですが、使用用途により何をこだわるのかが変わってくると思います。その辺りをざっくりとまとめて解説してみます。
下記の内容で出てくるワードを簡単に説明します。
リフレッシュレート:
1秒間の間に画面が何回映像を描画出来るかを指す数値です。
この数値が高いほどスムーズに画像が動いているように見えます。
応答速度:
画面の色が黒から白に切り替わるまでに必要とする時間です。
この数値が短いほど、残像が残りにくくなります。
ディスプレイ方式 LED:
液晶は必ずバックライトを必要とします。そのバックライトとしてLEDが使用されている製品になります。LEDを使用すると、コントラストが高く色が美しく表現されやすくなります。また、必要とする消費電力を抑える事が出来ます。その反面、製造コストが高くなります。
ディスプレイ方式 液晶:
バックライトとして液晶を使用しています。LEDと比較すると非常に安価に製造出来ます。その反面、発色が弱い製品があると言われていますが、製品にもよりますが、差を感じられない物もあります。
また、安価な製品の中には光の強さにむらが出てしまう物もあります。
コントラスト比:
白と黒の映像のメリハリの強さを数値にしたものです。
2021年現在では、流通しているほとんどの製品で差がなくなってきています。
輝度:
画面の明るさを数値にしたものです。
2021年現在では、流通しているほとんどの製品で差がなくなってきています。
ドットピッチ:
画面を構成するドットの大きさです。この数値が小さいほど、細部まで美しく描く事が出来る可能性があります。
2021年現在では、流通しているほとんどの製品で差がなくなってきています。
(1)ゲーム用(FPSのような激しいアクションゲーム)
FPSをガチで遊んでいる人が日本の中でどのくらいいるのかわかりませんが、グラカやゲーミングモニターを探すには必ず出てくるキーワードになります。
FPSのような素早く画面が切り替わり、残像が残らない性能が求められます。
【特徴】
①高いリフレッシュレート
②高い応答速度
③残像が少ない
になると思います。正直、FPSであれば表示される画像の美しさも問われると思いますが、世の中で流通しているほとんどのゲーミングモニターでは、その点をセールスポイントにしている商品は見かけません。
注意点ですが、リフレッシュレートが高い製品は、画面に表示される映像が綺麗に写る能力ではありません。スムーズに動いているように見える製品です。
その映し出されている内容が美しい事とは直結していません。
また、2021年現在、ほとんどのゲーミングモニターは反応速度が5ms以下の製品がほとんどになっています。しかもリフレッシュレートも大体100Hz超えてます。なので、カタログスペックだけでは判断しにくくなってます。
(2)ゲーム用(RPGやムービーが多めのゲーム)
画面が激しく切り替わるのではなく、どちらかと言えば美しい景色や美しいアニメーションが求められます。
【特徴】
①それ程高いリフレッシュレートは必要ない
②美しく流れるようなアニメーション
③残像が少ない
FPSと比べると、映像が激しく切り替わる性能よりも、流れるような映像が求められます。その為、それ程高いリフレッシュレートを必要としません。
その代わり、コントラスト比や輝度が重要になってきます。
しかし、2021年現在では、流通しているほとんど製品のコントラスト比や輝度は同じスペックになっています。
(3)映画や動画
どちらかと言えば実写が美しく表示される事を求められます。
また、大画面を複数人で見る為、広い角度から画面を見ても映像に差がない製品を求められたりします。ただ、1人専用であれば気にする必要はありません。
【特徴】
①視野格が広い製品
②実写で、暗い場所が美しく描かれる
③はっきりとした色の違いではなく微妙が色の差を表現する能力
ゲームとは無縁の製品です。こうなると、製品を選択するにあたり指標になるワードが全く異なってきます。
正直、このレベルの内容をスペックから判断するのは非常に区別しにくいです。
スペック的に重要なのは、どのパネルを使用しているかが重要になってきます。
世の中で流通しているパネルは以下の3種類があります。実写の描画を求める場合には、VAパネルの製品を選択するが間違いが少ない選択だと思います。
また、現在ではほとんど販売されていませんがグレアパネルのディスプレイの方が明るく発色が美しい製品が多いです。ノングレアパネルの方は目が疲れにくく、画面が反射しないの現在の主流になっています。
では各パネルの特長をまとめました。
TNパネル:
製造コストが安価で応答速度が速く高いリフレッシュレート。しかし、視野角が非常に狭く発色が悪いです。また、以前から存在していた技術になります。
VAパネル:
コントラスト比が高く黒色の均一性が非常に優秀。しかし、あまりリフレッシュレートが高くありません。また応答速度が遅く発色もいまいち。
視野角が広く、リフレッシュレートも高い。しかし、製造コストが高く応答速度があまり早くなく発色がやや悪く画面が白っぽい。
IPSパネルとADSパネルは基本的には同じです。
格安のゲーミングモニターはほとんどTNパネルです。また、実写の映画で画質を求める人は、VAパネルが良い事が解ると思います。TNパネルのモニターでは、黒の表現が非常に悪いため実写の映画を視聴するにはあまりむきません。
綺麗な発色と微妙な光の差が表現され、細かい黒色の表現を求める人は、VAパネルかIPSパネルを選択する事をお勧めします。まぁnVIDIA製のグラカを搭載している人がかっちりとしたメリハリのある画像を求めてるとか恥ずかしいから言ってはいけません(笑)Matorxのグラカが欲しいデス。おっと寝言がw
ってことは・・・・・
コストは置いておいて、各用途により最適なパネルが解ってきます。
【FPSメインのゲーム用の】
・リフレッシュレートが高い
・反応速度が速い
なので、TNかIPSパネルが最適
【FPS以外のゲーム】
・リフレッシュレートは高い方が良いが、それほどこだわる事でもない
・反応速度が速い方が良いが、それほどこだわる事でもない
なので、画質重視でIPSかVAパネルが最適
【映画や動画】
・画質重視で色の濃淡の変化が表現できる
・発色や描画重視
なので、IPSかVAが最適
って事になります。つまり、結構動画や映画を見る人は、黒色の濃淡がキッチリと描くのが得意なVAパネルを選んだ方が良い訳です。にもかかわらずTNパネルの製品を購入してしまい、画質がにショックを受けたりしてしまいます。
私は、FPSのような激しいゲームはプレイしませんが、RPGをよくプレイします。更に映画や動画も見る訳なので、IPSパネルを選択するのがベストだと思います。
しかし、上記はあくまでも規格の特長で、製造メーカーの技術力で、不得意な分野でも遜色ない性能を発揮する製品もあります。
ここで、実写とアニメを区別しています。実写とアニメでは暗い場所の表現が全く違います。技術的にアレコレありますが、TV版のアニメでは暗闇と明るい場所の間に微妙な色使いをするような予算はありません。なので、TV版のアニメなどを見ていてもその液晶ディスプレイが暗い場所の表現が出来るか気が付きません。しかし実写の場合、予算に関係なく暗い場所と明るい場所の間には微妙な色の違いが存在する為、視聴している液晶ディスプレイの能力に気が付いてしまう訳です。
ゴチャゴチャうるさいから、さっさとお薦めの製品でも紹介しろ!
っと言われそうです。
これから出てくる製品はあくまでもスペック的にチョイスした物で、その選定理由に他人のレビュー内容も考慮しています。そのため、実際に商品を購入し使用した経験をもとにした内容ではありません。その点ご理解ください(*- -)(*_ _)ペコリ
<私の使用目的>
・ゲームをガッツリプレイ(RPGメインでFPSはちょっとプレイ)
・もうFPSの対人対戦ゲームはやりません!
・年間映画を100本観てた事もありますが、現在は60本ぐらいかな( = =)
・動画もよく見ます。
・HDR対応製品に興味がありますが、HDR対応のゲームは所有していないし購入予定にもなっていません。HDRで配信されている映画がある程度かな。
・PS4と兼用はしません。
・スピーカーは別途あるのでディスプレイにスピーカー搭載有無は判断材料になっていません。
・27型が欲しいが必須でありません。
(A)グリーンハウス GH-ELCG238A-BK2
ADSパネル(IPSパネルとだいたい同じ)で144Hzのリフレッシュレート、1msという高い反応速度。そしてバックライトはLEDを使用しています。
結構早い反応速度とリフレッシュレートにより素早い画面の変化に対応できると思います。また、ADSパネルにバックライトがLEDなので、わりとメリハリの利いた描画が期待できます。
スペック的に、他の有名メーカーと比べても全く遜色ありません。また、Amazonのレビューを見ても良好な物が多く、価格的にもほとんど差がありません。
ですが、27型になると、バックライトが液晶になってしまうポイントが残念ですが、きっと価格的な問題だったのではと勝手に妄想してます(*゚ρ゚)
グリーンハウスのHPでカタログスペックを見る限り、その辺りの記載がないのでもしかしたらAmazonに記載されているスペックに間違いがある可能性も・・・・。しかし、24型は表示色が1677万色に対し、27型の方は10億7000万色なんです。
「グリーンハウス」ってメーカーなんて知らない!
っと思う人がいるかもしれません。グリーンハウスは日本のメーカーで1990年代からパソコンの周辺機器やパーツなどを販売しているメーカーになります。
個人的には、最近の中国系のメーカー(台湾メーカーではありません)よりよっぽど信頼できるメーカーなので、全く気になりません!
現在のド本命の最有力候補です。
マイナスポイント
基本的にグリーンハウスのディスプレイは、ドット抜けを製品不良と認めていません。その為、万が一購入した製品がドット抜けしていた場合、交換に応じてくれません。これはメーカーとしての保証になります。私が調べたかぎり、Amazon、楽天では交換出来ないです。
「もし中古として買い取りする場合、ドット抜けは必ずマイナス査定になります。製品として、ドット抜けした製品は明らかに他の製品とは価値が違います。メーカーは価値が低い製品を販売した事になります。これは公正な取引ではありません。」
全くその通りだと思います。
個人的には、メーカーはドット抜け保証をすべきだと思います。費用的にそのようなコストを許容できないとのであれば、保証する製品と差別化すべきだと思います。
この製品を5年間保証とした量販店・PCパーツ店モデルの「GH-GLCC27WA-BK」が秋葉系PCショップのTUKUMOの方で交換保証対象として購入出来る事が解りました。交換保証とはドット抜けがあった場合に商品を最大3回まで交換できる保証になります。
さすがTUKUMOさんです。この交換保証が高額では意味があまりありません。この「GH-GLCC27WA-BK」を購入する場合、交換保証が2,200円と結構リーズナブル。
(B)Dell S2422HG
VAパネルで、リフレッシュレートが165Hzと高い数値を出しています。反応速度もこのクラス標準になりつつある1msになってます。バックライトがLEDを採用しています。
しかし、エントリーモデルではないのでそこそこな価格です。
(C)ASUS VG259QR
TUF GAMING VG259QR|モニタ|ASUS 日本
IPSパネルで、リフレッシュレートが165hzでバックライトがLEDになってます。
ですが、このメーカーは正直、購入しないと思います。
基本的に店頭販売ではなくネット通販をメインとして行っている企業なので、万が一が起きた場合のサポートが非常に悪いというかコストを抑えているので対応がアレです。
もちろんAmazonでのレビューからサポート体制の悪さが目立ちます。
このメーカーだけではありませんがコストダウンを行い、サポート体制にお金は使っていないので価格が抑えられる訳です。価格が安いには必ず理由があります。
ってあんまり安くない?よねw
ASUSはPCパーツ分野で品質が良いメーカーなので、コンデンサとか良い物使ってると思いますがw
基本的に、(B)も製品も購入する場合はネット通販はやめた方がいいです。サポートにお金をかけていないので、やっつけ仕事の対応をされるのを覚悟する必要があります。
このメーカーに限られた物ではありませんが、あまり美しい映像を期待してはいけません。美しい映像を観たかったらそれなりのお金は支払う必要があります。世の中で流通している商品の価格には必ず理由があります。
店頭販売で実際に映像を見る場合、ほとんどの液晶ディスプレイに映し出されている映像は、動きの速いアニメもしくはCGです。
これは、激しく色が切り替わるので、細かい描画がチェックさせない為です。激しく切り替わています。また、バックライトの光が均一になっていない製品でも差が出にくいからです。要するにあのような映像を映し出すのが得意だからです。
FPSで短い時間でもはっきりと画面に映り細部まで描かれる事が重要で、XXXfps出るのが目的ではないでしょ?高いfpsがでるが、細部までキッチリと描かれていなければ意味ないし、残像ばかりの映像だったり滲んでいる映像では意味ないですよね?
まぁこんな記事書いても読む人いないと思うので~。
以上です。
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