#2024/11/03
MicrosoftはWindowsをコンパクトなOSにする気ゼロみたいなので、当たり前のようにSSDを要求してきます。2023年までであれば、HDDをSSDにクローン化するソフトが無料で使用する事が出来ました。
ですが、2024年になり、多くのクローン化ソフトが有料になりました。
しかし、2024年11月時点でもHDDをSSDに無料でクローン化出来ます。但し知識が必要になります。
ある程度スキルのある方であれば、以下の説明で十分かもしれません。
なお、私は安全の為に、クローン化する前に、WindowsがインストールされているHDDを同じ容量のHDDを用意してクローン化してバックアップを取ります。この辺りはご自由に判断してください。失敗しても私は責任取りません。
なお、時間があれば画像付きの記事にします。
【必要な製品】
・USBメモリ1個~2個(2個あった方が良いですサイズは32Gで十分です)
・USB接続でSSDが接続できる変換ケーブル(必要な場合)
【やり方】
①WindowsがインストールされているHDDのディスク容量とSSDのディスク容量が同じではれば全く問題ありませんが、ほとんどの場合SSDの方が容量が少ないと思います。SSDは高いので仕方がない人用に説明します。同じ容量でも以下の手順でクローン化出来ます。
②WindowsがインストールされているHDDのパーティーションサイズをリサイズします。リサイズとは、容量を変更する事です。HDDのパーティションを小さくしてSSDに入るサイズに変更する為にリサイズを行う必要があります。
③「Gparted」というLinux上で動作するパーティーションをリサイズするソフトを使用します。「Gparted」は無料で使用する事が出来ますが、LinuxというOS上で動作します。なので、USBメモリに「Gparted Live」をセットアップします。
④USBメモリの「Gparted Live」を使用してPCを起動して、WindowsがインストールされているHDDのパーティーションサイズを変更して購入したSSDの容量に収まるように変更します。なお、HDDのサイズをSSDの容量とピッタリにすると、Windowsの回復パーティーションが作れなくなりますので、
Windowsがインストールされているパーティーション+20G≒SSDの容量
にします。なお、500GのSSDを購入しても500Gまるまるデータ容量として使用出来ませんのでその辺りも考慮した値にしています。500GのSSDだったらだいたいWindowsがインストールされているパーティーションを460Gぐらいにすれば大丈夫です。パーティーションサイズはクローン化した後でギリギリまで増やせばいいのでだいたいでOKです。
なお、最近のMicrosoftは腐ってて回復パーティーションが1G以下だとWindows Updateが失敗するようなアップデートがあります、5G~10Gぐらいあった方が安心できると思います。
⑤「Gparted Live」でWindowsのパーティーションサイズを変更した場合、そこそこの頻度でファイルが壊れている場合があります。なので、HDDにインストールされているWindowsを起動してDOS画面で以下のコマンドを実行してファイルシステムをチェックして自動修復します。ファイルシステムが壊れていると、クローン処理時にエラーになります。
コマンド:chkdsk c: /f
⑥Linux上で動作するクローン化してくれる「Clonezilla」というソフトがあります。このソフトは無料で使用する事が出来ます。また、クローン化する際に、大きな容量のHDDを小さな容量のSSDにクローン化出来ます。まぁ少々の知識が求められますが・・・。
ってことでUSBメモリで「Clonezilla Live」をセットアップします。
⑦「Clonezilla Live」がセットアップしたUSBメモリを使用して、WindowsがインストールされているHDDをクローン化します。この際に、クローン化するSSDをPCに接続しておく必要があります。M.2スロットの無いノートPCで、SATAの2.5インチHDDをSATAの2.5インチのSSDにクローンしたい場合には、USB経由で使用出来るSATA変換ケーブルにSSDなどを接続します。なお、M.2スロットのSSDを使用する場合、「Clonezilla Live」がM.2スロットが見えない場合がありますのでBIOSでAHCIに変更する必要があります。
⑧「Clonezilla Live」を起動してクローン化を行います。なお、クローン元とクローン先の容量が異なる場合はエキスパートモードにする必要があります。初心者モードではクローン化出来ません。
・言語は日本語でOK
・キーボードレイアウトは:keepでOK
・Start Clonezilla を開始します
・「device-device」を選択します
・「Expert」を選択します
・「disk_to_local_disk」(ローカルディスク→ローカルディスク)を選択します
・「元ファイルのチェック/修復をスキップ」を選択します
・コピー元のHDDとコピー先のSSDを選択します。PC初心者の方はこの画面を見ても解らないと思います。
・エキスパートモードだと様々な機能のON/OFFを出来る画面が表示されます。この画面で「-icds」をチェックして「Enter」を押すと「*」マークが付きますのでTABキーを押して<了解>を選択します
・Clonezilla拡張パラメータで「適切にパーティーションテーブルを作成」を選択します
・クローン先が上書きされる旨のメッセージが出てきますので「y」を選択します
⑨以上の操作でクローン化作業が始まります。途中でエラーが出た場合には、コピー元のパーティションがコピー先のSSDに収まらない場合か、ファイルシステムが破損している場合が多いです。パーティションサイズを再変更してください。若しくはchkdskコマンドでファイルシステムを修復してください。
なお、稀にコピー元のファイルシステムが破損してWindowsが起動出来なくなる場合があります。その場合には、バックアップしておいた物を使用して元に戻してください。もしバックアップを取得していない人はOSを再セットアップしてください。まぁ普通のメーカー製のPCだとOSの再セットアップとか出来ない場合が多いですので悪しからず( ´ー`)y-~~
⑩クローン化が正常に終了したら、HDDをSSDに交換して終了です。HDDをM.2に変換している場合には、BIOSでBootシーケンスを変更する必要がある場合があります。
⑪もしもの場合があるので、SSDに換装したあとにWindowsが起動したら以下のコマンドを実行してファイルシステムが破損していないかチェックしてください。
コマンド:chkdsk c: /f
⑪この手順を行うと、Windowsの回復パーティーションが無い状態になりますので、「④」の工程でわざと余らせた領域がありますので、Windowsの「diskpart」コマンドを使用して新しくパーティションを作成して回復パーティションにします。回復パーティションはただ、「diskpart」でパーティションを作成しても回復パーティションになりません。「set id=de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac」コマンドを実行して「gpt attributes=0x8000000000000001」を実行して対象のパーティションを回復パーティションにします。
以上の手順でHDDをSSDに出来ます。私はもう数えきれないほどこの作業をやりました。
あと、PCに詳しくない人はM.2スロットがあるからといってNVMeタイプのM.2SSDが使用出来ると誤解している人がいます。PCのメーカー次第ですが、稀にM.2スロットがあってもM.2のSATAのSSDしか対応していない製品があります。また、某メーカーは、M.2からOSを起動させない為に、SATAの2.5インチのHDDを外すとM.2からOSを起動出来ない小細工をしているメーカーがあります。その為、必ずメーカーのHPなどにあるハードウエアマニュアルなどを読んで下さい。きちんと記載されています。記載されていない機種は出来ない場合があります。
まぁ同型製品でSSDタイプの製品がある場合は、ほぼHDDからSSDへの換装が出来ます。ただ、メーカーが「SSD搭載!」と言っても、遅いM.2のSATAのSSDを搭載している機種があります。
だいたいIntelだと6世代以降のCPUを搭載しているPCであれば、ほぼM.2スロットがあります。また、M.2スロットがあっても、2280サイズのM.2が対応していないクソ中華製PCもあります。クソ中華製PCはマニュアル上で2280サイズが対応していると記載しているにも関わらず、中を開けてみたら2242のSSDしかサイズ的に差さらないとかやってきます。
クソ中華製PCはマジで信用出来ません。HPやマニュアルには書きたくないスペックや情報はほとんど記載していません。他のメーカーだと不利になるスペックでもきちんと記載しています。マジで中国のメーカー製PCは安価ですが購入を絶対にお薦めしません。メモリも自社生産、SSDも自社生産されているからあの値段なんですよ。
また、製品によっては、M.2だからと言ってAmazonのレビューでスクリーンショットを乗せているようなベンチマーク結果が出ない場合があります。古いPCだと、gen2のM.2スロットやgen3のM.2が搭載しているので、そもそもの最大転送速度が低い場合があります。
そのような場合には、PCieでM.2SSDが装着できる製品を購入して、 ×4でgen4のSSDを動作させれば、似たようなベンチマーク結果が出る可能性があります。PCIeで×2 とかもあるのできちんと調べましょう。勿論ノートPCの方は、拡張スロットがないので、諦めるか新しいPCを購入するしかありません。また、古いPCだと、PCIeからのOS起動が出来ない場合があります。その辺りも調べて下さい。
Amazonレビューでベンチマーク結果が他のレビューしている人と同じ結果が出ない事で製品に対して文句を言っている人がいますが、知識不足なだけで製品としては正常です。Amazonのレビュー欄は下手な漫画より面白いので気分が落ち込んでいるときに最適です♪仕事中に爆笑してしまった事もありました。ある程度の知識であれば、少し時間をかければだいたいネットに乗ってます。そのような行為もせずに商品選定をして文句を言うのは如何なものかとともっています。
文章で説明していますが、これから年末になる間でもしかしたら画像付きの記事になるかもしれません。
以上です。
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